映画「君の名は」の感想とレビュー
こんにちは、トンさんです! ちょっっっと出遅れましたが、昨年日本中で大ヒットした映画「君の名は」を見た感想とレビューについて書きたいと思います。「君の名は」は日本だけでなく、中国や韓国でも大人気となっており、世界的な成功をおさめていると言えます。これから観るか迷っている方や観たけどよく分からなかったという方の参考になればと思います。
「君の名は」とは?
「君の名は」とは新海誠監督の作品で2016年8月から全国東宝系で公開された邦画です。 大ヒットしたため当初の予定を変え、公開から半年近く経った現在(執筆時点:17年1月)でも全国の映画館で観ることができます。 ちなみに新海誠監督は「君の名は」だけでなく、「言の葉の庭」や「秒速5センチメートル」など美しい風景描写や情景で知られる作品を手掛けています。
「君の名は」が受賞した賞(※2017年1月時点)
「君の名は」が現時点で受賞している受賞している賞は以下の通り。
- 第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭 アニメ部門 最優秀長編作品賞 受賞
- 第60回BFIロンドン映画祭 Official Competition ノミネート
- 第18回プチョン国際アニメーション映画祭 長編コンペティション部門 優秀賞・観客賞 受賞
- ニュータイプアニメアワード 2015-2016 作品賞(劇場上映部門) 1位
- 第42回ロサンゼルス映画批評家協会 長編アニメーション賞 受賞
- 第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 監督賞
wikipedia出典
すごい数の賞ですね…!
賞の数を見るだけでも、「君の名は」が大ヒットしていることがお分かりになるかと思います。
では、なぜこんなにも「君の名は」はヒットしているのでしょうか?
映画館に2度観に行った私の個人的見解から考察していきます。
「君の名は」が大ヒットした3つの理由
私は「君の名は」を2度観に行きました。
1度目は単純に映画を楽しみに。2度目はなぜこんなヒットしているのか?を確かめるために行きました。
私の個人的な見解ですが、暇つぶし程度に読んでいただければと思います。
1.「君の名は」のターゲット層
いきなり堅い話になりますが、「君の名は」のターゲット層について触れておきます。
大前提として、「君の名は」は「20代前半」の女性をターゲットとした映画です。
えっ?高校生じゃないの?という方もいるかもしれませんが、「20代前半」の女性だと私は考えます。
なぜなら、映画中に度々出てくる「就活」や「アルバイト」は高校生のほとんどが未経験なのです。
加えてテーマソングを担当している「Radwimps」も10代ではなく、20代前半~後半の世代が最も知っているアーティストになります。
これらのことからターゲット層は「20代前半」であることが分かります。
2.「君の名は」の商品価値
ターゲット層が分かったところで、「君の名は」の価値何でしょうか。
ずばり結論を言うと「Radwimpsの世界観を描写した映画」と私は考えます。
今回の映画は新海誠監督の作品とはいえ、Radwimpsの曲に合わせて演出されたシーンやストーリーがいくつもあります。
そのため、Radwimpsファンの曲に対する共感を呼び起こした作品と言えます。
「いや、私Radwimps聴かない聴かないけど映画面白かったよ?」という方も当然いるでしょう。
そういった方はRadwimpsの曲を一度聞いてみてください。
共感する部分が多いはずです。
3.SNSによる超好循環
最後に、これが一番の要因です。
現代で大ヒットと呼ばれる作品を生み出すにはSNSで拡散されることは必須条件です。
実はこの「SNSで拡散される」要因が「君の名は」にはふんだんに散りばめられています。
例えば、LINEらしきチャットツールでやり取りをする場面やアルバイトの憧れの先輩。 三葉の東京に対する憧れ。 数え上げれば切りがないです。 男性なら俺も三葉と入れ替わりたい!!なんて思ったのではないのでしょうか?
そういった「共感する気持ち」を積み重ねるごとにSNSや学校で誰かに話したい!といった気持ちは掻き立てられます。 気になる方は、この記事を読んだ後にぜひ映画を観直してみてください。 いかに戦略的に作られた映画かがお分かりになるかと思います。
まとめとしての感想
最後に1ユーザーとして「君の名は」の感想について触れておきます。 ただ一言…。 おもしろかった!!(小並感)
ストーリー・描写・音楽どれをとっても良かったのではないのでしょうか。 アニメに慣れていない人にとっても楽しめる幻想的な描写。 Radwimpsを知らない人でも聴き入ってしまう、ち密に計算された演出。 自分が映画のどこに一番惹かれたか理解する前に新海誠監督やRadwimpsのファンになってしまう人いるはず……。
まとまらなくなってきましたが、この映画を最大限楽しむためには劇場で観るのが一番だと思うので、まだ観ていないという方はぜひ映画館へ行ってみてはいかがでしょうか?